2014年2月20日木曜日

ハワイ島を10倍味わい尽くすためのハワイ島入門書 ~必ず読むべし

私はハワイ関連、特にハワイ島関連の本を集めています。今回はその中でもハワイ島初級者必須の3冊をご紹介させてください。

まずは私にとってバイブルとも言える、「行くべし ハワイ島 見るべし ハワイ島」(へなちょこ・しゅん著、ソニーマガジンズ、2005年)。モーハワイという総合ハワイ情報サイトの編集長へなちょこ・しゅんさんという方がハワイ島を隅々まで縦横無尽に旅して、自らデジカメで写真を撮って作られた超主観的ハワイ島ガイドブックとしては、最高の1冊です。



初期の我が家のハワイ島旅行でも地図は忘れても(もっとも広域マップなら、行きのハワイ島行きハワイアン航空が着陸する前に、フライトアテンダントが「マァーップ」とか行って配ってくれるので、ハワイ島全体とコナとヒロの中心部は大丈夫です)、この本は持参していました。各エリア毎にけっこう奥の方の土地や名所まで入り込んで取材していて、また写真も豊富なのでハワイ島の雰囲気をしっかり味わうことができます。

もう10年近く前の本ですが、あまり変化のないハワイ島なので、私のここ数年の調査(単に遊び歩いているだけ?)でも、1、ハワイ島北端の町ハヴィのT字路にあったレストランがなくなった、2、ヒロのワイアケア池の脇にあった和食レストランMiyo'sがもう少し二つほど東側の通り、Big Island Candies脇に移転したくらいの変更で、大半の情報は今でも有効です。

たとえば、この本で紹介されていた、リゾート地ワイコロアから島の高原地帯に登っていく山地の中腹にある「ワイコロア・ビレッジ」(Waikloa Village)という集落のスーパー「ワイコロア・ビレッジ・マーケット」のマラサダ(ハワイ風ドーナッツ)が美味いということで、実際にここを通るとマラサダを買っています。お店のおばちゃんに「日本の本でも、この島で一番美味いマラサダと紹介されていたから、はるばる買いに来たんだ」といったら、「そうよ、とても美味しいわよ」と言って「特別よ!」と2つオマケしてくれたりして、こういうやり取りがまたハワイ島愛がブーストされる瞬間でもあります。

本自体が絶版で、中古でしか手に入らないのが最大のネックかもしれません。

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次は実際にハワイ島で暮らしている方による生活感溢れるライブな情報満載の「極楽ハワイ島の暮らし方」(能丸千秋著、山と渓谷社、2005年)。


著者の能丸さんという方は、天文台に勤めるご主人と息子さんとヒロで暮らしている方です。ああ、俺も旧帝大の物理学科に入って宇宙物理学か天文学でもやっていれば、こういう方法でハワイ島に住める可能性もあったのに、と臍を噛む思いですが、残念ながら数学も物理もイマイチだった私は文系に転んでしまいました。私は数学も物理も好きだったのですが、先方は私のことを好きでなかったのが悲劇でした。

この本の壮大な続編という感じのこの方の日記は毎日のように更新され、笑いあり涙ありのホットなネタが綴られています。情報がヒロ寄りですが、ハワイ島の様子がよく分かります。この本で基本を押さえ、能丸さんのWeb日記で最新情報を知るというのが理想的でしょう。ハワイ島愛はもちろんですが、ヒロ愛が広がれば、さらにうれしいです。

ヒロ愛という意味では、小林聡美「アロハ魂」や平野恵理子「ハワイ島アロハ通信」もほっこりさせられます。「アロハ魂」のライブ感溢れる旅の記述は底抜けに楽しく、しかもハワイ島の温暖で静かだけど、しっかりパワフルな感じが伝わってきます。

また平野さんの本は、今はなきシンマチの中心地にあるホテルで、いろいろな人との出会い、町の風景などが長期滞在旅行者の目線で語られています。実は、このホテルに泊まりたいと探していて、それまで泊まっていたヒロ・ハワイアン・ホテルから、ヒロ・シーサイド・ホテルに切り替えたという経緯があります。平野さんが泊まったホテルはもう閉鎖してしまいましたが、安くて庶民的な環境という意味では、小さくて地味で、でも小綺麗で真ん前に海が見える(しかもその入江はパワースポットだと言われています。あまりそういう感じもない静かなヨットが何艘も係留されている入江なのですが)ヒロ・シーサイド・ホテルをうちの一家は愛しています。

  

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最後は池澤夏樹さんの「ハワイイ紀行」。これはハワイ島というより、ハワイの歴史から文化、サイエンスまでを網羅したハワイ愛が結晶化したような、550ページの大著です。ハードカバー版と文庫版がありますが、やや内容を加筆したという文庫版の方がよいかもしれません。



内容は、ハワイ諸島の地質学、固有の生物など生態系、そして古代ポリネシア人がどのようにやってきたかと言った歴史。フラやサーフィンといったハワイ固有の文化、ホクレア号の古代ポリネシア人の星を使った航海術など、ありとあらゆるハワイを知ることができる池澤氏の最高傑作といえる1冊です。

中級編については、いずれまたご紹介させてください。


**ちなみにうちでハワイ島に旅行するときは、ファーストワイズさんという代理店に依頼しています。大手旅行代理店より安くて、そのくせハワイ好きのハートをくすぐるパッケージツアーが多く、しかも延泊やレンタカー(コナで借りてヒロで乗り捨て)とかこちらに変な希望にも柔軟に対応してもらっています。

ハワイ旅行専門店 ファーストワイズ

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