2014年12月13日土曜日

黒砂海岸(Black Sand Beach)でホヌ(ウミガメ)を見る

コナとヒロの間を行き来するのに、最近は距離の長い南回りを使わず、ハマクアコーストから行くことが多いです。特にワイメアのファーマーズマーケットを見たいとか、ホノカアに寄りたいとか理由があって、どうしても北回りから行きがちです。

初期の頃はコナに泊まり、南回りで火山国立公園に行ったことが何度かありました。そのとき、火山国立公園(Hawaii Volcano National Park、ボルケーノ)からコナ方面に少し行くと、位置的にはハワイ島の南側の突起の少し手前くらいに、黒砂海岸(Black Sand Beach)があります。

標識があるので海側に入っていきます。家もなく道も未舗装でワイルドなところです。少し行くと海が見えてきます。手前の駐車スペースに車を停めます。

そこから数十m歩くと火山岩が砕けてできたという一面黒砂(というか黒石という気もしますが)のビーチが見えてきます。観光名所だけあって、何もないわりには(飲み物の売店が1軒だけありました)けっこう人がいました。

ビーチの入り口から向こうを見た風景です。絵葉書でも見た覚えのあるハワイ島でしか味わえない景色です。

水遊びはできますが、岩がゴツゴツしています。少し岩場の方に歩いて行ってみます。

振り返って写真を撮ってみました。駐車場はあの小屋の脇です。

椅子に座って波を眺めている老人がいました。何だか日本にいると飽きそうですが、ここゆったり時間が流れるハワイでは、こんな過ごし方にも全く違和感がありません。


逆に初期の頃はせわしなく観光地や店を急いで回っているのはうちの一家だけであることにふと気付き、何だか変な気分になったこともありました。最近はハワイ島の主要な観光地は一巡したので、二巡目はゆったりしたり、そもそも息子がプールで水遊びしたがることが多いので、外出しないでホテルのプールでのんびり過ごすことも増えました。

波の合間に何やらゆったり動くものが! どうもこの海岸にはウミガメ(ハワイ語でホヌといい、海の守護神だといわれています)がたくさん来ていて、岩についた海草をむしゃむしゃ食っているようです。


ここ以外でも、カイルア・コナの桟橋からショッピングセンターに歩いていく辺り、カハルウ・ビーチパークの岩場付近、ヒロのココナッツ・アイランドの橋の下などで朝とか夕方によくウミガメを見ますが、ここは街中から離れているせいか、カメの数も多いような気がしました。

ちなみにハワイ島南端付近には、四輪駆動車で道なき道を行き、さらに車も行けないので30分くらい歩いてようやくたどり着ける緑砂海岸(グリーンサンド・ビーチ)という場所もありますが、さすがにそこには普通車のレンタカーで一旅行者が行くのは難しそうです。大型のバンなどをもつ自然志向の強い現地旅行会社に頼むのが良さそうです。


**ちなみにうちでハワイ島に旅行するときは、ファーストワイズさんという代理店に依頼しています。大手旅行代理店より安くて、そのくせハワイ好きのハートをくすぐるパッケージツアーが多く、しかも延泊やレンタカー(コナで借りてヒロで乗り捨て)とかこちらに変な希望にも柔軟に対応してもらっています。

ハワイ旅行専門店 ファーストワイズ


2014年9月23日火曜日

コナの中心街から少し離れて・・・マナゴホテル(Manago Hotel)

リゾート気分を味わうというより、あのダラけた雰囲気でだらだら過ごすのが好きな当家としては、なるべく安くて静かなところにあって、でも小奇麗なところに泊まるのが好きです。

そんなこんなで、数年前にハワイに行くときは、航空券とヒロ・ハワイアンホテルだけいつものハワイ旅行専門店 ファーストワイズさんに取ってもらい、あとは自分で電話して日系人のマナゴさんが経営するマナゴホテルを予約しました。

相変わらずいい加減な英語でしたが、日にちと人数、部屋のランク、クレジットカード(デポジット、すなわち保証金として必要になります)番号を伝え、あっさり予約が取れました。

日にちは時差があり、日本より19時間後、ほとんど翌日になるので、何度も注意しながらチェックしました。

コナ・コーヒーの中心地として知られるキャプテンクックという場所は、カイルア・コナの中心地から車で20分くらい、さらにお店や銀行の並ぶ中心地から南に15分くらい行ったところの幹線道路沿いにある古い木造のホテルです。

脇に駐車場がありますが、これがなかなか急斜面でハワイ島が大量の噴火で形成された山であることが分かります。

中には廉価でおいしいレストランもあり、宿泊しなくてもぜひ立ち寄って食事を楽しんでほしいところです。付け合わせ、ピクルス、丼飯が先に運ばれてきます。和風とハワイ風がミックスした不思議な雰囲気です。

シンプルながらハワイの食材で作られた焼き魚、ハンバーグ、アヒ(カジキ)のソテー、ガーリックシュリンプなどどれも美味ですが、一番のおすすめはぶつ切りの豚肉を塩コショウでシンプルに味付けし、強火で焼き上げたポークチョップです(最初に写真を撮り忘れ慌てて途中で撮ったのですが、息子の食いかけでスミマセン)。

一泊60ドルとか80ドルで泊まれるので激安です。部屋はコナの南側の標高500mくらいの丘陵地帯にあり、太平洋を見下ろすような見晴らしのいい場所にあります。ホテルの下は果樹園のような林が広がっていてトロピカルな植物がそこかしこに植わっています。

またハワイアンの女性たちがたくさん働いていて、皆さんいつもニコニコ愛想がよく挨拶してくれて、そして古い木造ホテルですが、きれいに清掃されています。


また中庭には庭園があり、鯉とか盆栽、熱帯植物が栽培されています。一度上品な老婦人がいて日本語で挨拶してくれました。あとでホテルの入口を見たら、2代目マナゴ夫妻の庭園だとのことです。

場所的には中心地から離れていて少し不便ですが、のんびり静かにステイしたいなら最適な場所です。ここからコナ方面に少し戻ると、先日シズコおばあちゃんはお亡くなりになりましたが、やはり日系人の一族が経営するレストラン「テシマ」があります。朝食はそちらで食ってもいいかもしれません。

マナゴホテルの隣りはポテトチップ工場で、前を通ると油でジャガイモを揚げる匂いがします。直売もしているようです(かさばるので買ったことはないですが)。


2014年9月8日月曜日

コナのもう1つのコスパホテル ~ロイヤル・コナ・リゾート(Royal Kona Resort)

コナに逗留するときは、何だかんだ言ってもコナの中心地に近く、周囲に店もたくさんあり、きれいで広いビーチもあり、アクセスのよいキングカメハメハ・コナ・ビーチ・ホテル(通称キンカメ)に泊まることが多いです。

最近大手の資本傘下になり、ちょっと雰囲気が崩れたような気はしますが、それでも立地の良さ、美しいビーチ、向こうに見えるカメハメハ大王が晩年を過ごしたという草葺の古屋(レプリカですが)の風景は、コナの一押しといっていいでしょう。

ビーチの砂は、東日本大震災の津波で流されてしまい、その後ベトナムの砂を移設したとのことです。

海沿いのレストランや店舗もダメージを受けたそうで、こんなところにも、意外な爪痕があったのですね

ところが、2度目に行ったときは、たまたまツアーのプログラムで選択肢がなかったのですが、中心地から1kmくらい行ったところにある「ロイヤル・コナ・リゾート」に泊まりました。

キンカメの前の道路(Alli Road)から向こうに見える、客船のような建物です。


歩いても15分くらいでいけますが、いつもはあきらめてレンタカーで移動しています。

※ロイヤル・コナ・リゾートの中の写真や料金など詳細はこちら(じゃらんに飛びます)




結論からいうと、中心地にあるキンカメよりはやや不便ですが、美しい海が見られて、敷地の周囲には緑も多く、また絵葉書でも見るような美しい海と、岩の多い海岸線も見られて「これぞハワイ島」という雰囲気を楽しむことができる佇まいです。




たまたま通された部屋はパーシャルオーシャンビューということで、脇から海が見える程度でした。



ごらんのように岩場だらけなので、海水浴はできそうにありませんが、実は内側に人工的ながらタイドプールがあるので、そこで海水浴やシュノーケリングとか楽しむことはできます。

とはいえシュノーケルをするなら、ここからならばもう少し南に2kmくらい移動したところにある、ウミガメもいるカハルウ・ビーチパーク(Kahaluu Beach ParkまたはRegional Park)がお勧めです。



岩場の向こうには、隣りのコンドミニアムが見えます。この辺りはアストン・コナ・バイ・ザ・シーとか小さな安いコンドミニアムが多いので、長逗留するなら、そういうところも選択肢になるかと思います。

ロイヤル・コナ・リゾートのすぐ近くにABCストアがありますが、それ以外は周辺にほとんど店がないので、ショッピングをするなら、キンカメまで戻って、坂を少し登ったところにいくつかあるショッピングセンターまで戻るか、もう3~4kmくらい南下して、ケアウホウのショッピングモールに行くのがいいでしょう。

ケアウホウには、私の好きなハワイアン弁当のファーストフードL&Lの支店があります。またスーパーのKTAで食料を買ってコンドミニアムで調理したり、ドラッグストア・ロングスで日用品をそろえることも可能です。

とはいえ、昨円末に逗留したときは、コナの中心地、キンカメホテルから上に500mくらい上がったところにあるKTAにはいろいろ弁当やお惣菜があったのに比べ、ケアウホウのKTAには少なかったことを発見しました(年末でクリスマス休暇モードだったのかもしれませんが)。



ちなみに夜はハラウ(フラやその他伝統のダンスの見られるディナーパーティ)に申し込みました。ホテルの敷地の内側にあるハラウ会場に偵察に行ったところです。当時3歳だった息子がうろうろしていますが、まだ受付は始まっていません。

ハラウでカルアピッグやポキなどハワイの伝統料理を腹いっぱい食い、ハワイとタヒチのダンスを楽しんだときの話はまた今度。







**ちなみにうちでハワイ島に旅行するときは、ファーストワイズさんという代理店に依頼しています。大手旅行代理店より安くて、そのくせハワイ好きのハートをくすぐるパッケージツアーが多く、しかも延泊やレンタカー(コナで借りてヒロで乗り捨て)とかこちらに変な希望にも柔軟に対応してもらっています。

2014年8月29日金曜日

忘れ得ぬ人々 ~ハワイの真実の生活を教えてくれたオアフ島の現地ガイド

これまで何度もハワイに行って、いろいろな人に出会いました。袖摺り合うも他生の縁といいますが、前世のどこかで会っていたのでしょうか。

たとえば、ひそかに「絶滅危惧種」と思っていますが、街角で、レストランで、ホテルの片隅で、日系人のご老人と会うことがあります。

少しカタコトの日本語で話し掛けてきてくれて、特にまだ息子が小さかったので、老夫婦が可愛がってくれたのを思い出します。

そんな中で一番印象に残っている人をふと思い出しました。

いちばん印象に残っているのは、2006年に初めてハワイアンエイトさんというハワイ専門旅行会社のツアーで3日間ハワイ島に滞在し、最後ワイキキに一泊するというツアーで、ホノルル空港からワイキキバニヤン(だったか、記憶が定かでないのですが)まで送り届けてくれた、中国系か韓国系か分かりませんが、Qさんという、ちょっと怖そうなアジア顔で口にちょびヒゲを生やした、ギタリストの高中正義さんを短髪にしたような、当時で30歳そこそこくらいの現地コーディネーターでした。


初めて行ったハワイで、しかも妙にのんびりできるハワイ島と違って、何だか落ち着かない都会のホノルル、しかも何だか怖そうな風貌のアジア系の人が迎えに来て、最初に名前を確認してからは無言のままワイキキまで101号を移動していました。

しかし何か話しておきたいと思った私は、ワイキキに近づいてきてダイアモンドヘッドの山が大きく見えてきたところで、「Qさん、あれがダイアモンドヘッドですか? ハワイは長いんですか?」といくつか訊くと、流暢な日本語で、

○奥さんは大阪の人で(日本人で)、彼自身も日本にもいたこと
○それまではラスベガスにいたけど、綺麗な海に魅せられてハワイに住み始めた

と話してくれました。でもそれから、いろいろためになる裏情報を続けて教えてくれたのです。曰く、

オアフ、特にホノルルとか中心地は物価が高くて、2つ仕事を掛け持ちしないと生活できないほどです。自分もこれ以外の仕事もしています。

日本語ができる人なら、日本人の観光客相手の仕事はたくさんあります。ただし時給は高くないです。(リーマンショック後は激減したようですが、最近はどうなんでしょう)

綺麗な海は最初はいいんですけど、毎日見ていると飽きますよ。

アロハスピリットというけど、そんなもんここにはありませんよ。車の列に合流するときに誰も入れてくれないほどです。(ハワイ島、特にヒロでは、レンタカーで走り回っていますが、まだアロハの譲り合いの精神は生きていると思います)。

チップは本来自分が受けたサービスの満足度で多くても少なくてもいいのに、日本人相手だと強制的に15%とか上乗せして請求するけど、そういうのはよくないと思う。いいと思ったらそれなりに多く、よくないと思ったら少なくていいんです。(前日にキング・カメハメハ・コナホテルの前の2階建てのレストランで、大して給仕もしてもらわなかったのに、15%上乗せされているのに気付かず、さらに15%近く上乗せしてカード払いしてしまったので、本当に彼のコメントが参考になりました)。

皆さんABCストアで日用品や土産物を買うけど、あそこは割高です。何か買うならウォルマートとかドラッグストアがいいですよ。(のちにロングスを発見して、銀行がいくつかあるコナの中心エリアや、ケアウホウ・ショッピングセンターのロングスで日用品や土産物のマカデミアチョコレートとか買っています)。




この生のハワイ情報にすっかり私も妻も感動してしまい、帰国してからハワイの写真を見て思い出したり、また行きたいとか、しばらく住みたいとか話していると(私は留学しようと思ってTOEFLまで受けてしまったほどです。ハワイ大学の学部ならギリギリ受かる点数でした)、「きれいな海でも毎日見ていると飽きますよ」というQさんの言葉を思い出して、ずいぶん冷静になりました。

しかも、結局それ以来、ほぼ毎年のようにハワイ島を訪問するようになったので、チップを渡すときの考え方やレシートのチェック(たとえばコナのタイ料理店バンコックハウスとか、キャプテンクックのマナゴホテルの食堂、ヒロのMiyo'sとか気に入っているところではできるだけきちんと出します)をする習慣が身に付きました。

またまずハワイ島到着日に日用品やドリンクを買うときはウォルマートかロングスに行くか、帰りの土産物を買うときもそれらの店に行ったり(ここ2年くらいは、個人的にも好きなマウナロア・マカデミアナッツの商品がロングスでよく安売りされていました)、それだけで観光客相手の店だと6ドルするものを3ドルで買えたり、金銭的にも相当セーブされたはずです。

その後2008年のリーマンショックでハワイの観光産業も相当ダメージを受けたはずですから、Qさんと大阪出身の奥さんもメインランドか、もしくは日本にでも移ってしまったのでしょうか。お元気だといいのですが。

何だかもっと早く話し掛けておけばよかった、と後悔した出会いでありました。

考えてみるとそれ以来、プールとかバーベキューとかで出会って挨拶とかした人とは、必ず一通りは会話をするようにして、いろいろ面白い展開もあったりしているので、それもQさんのお陰といえるのかもしれません。

<そのとき宿泊したワイキキバニヤンの朝焼け。右手はダイアモンドヘッドの稜線>

2014年8月21日木曜日

路肩にレンタカーを停め、急坂を下ってポロル渓谷(Pololu Valley)をお散歩

ハワイ島北岸は、荒い波が火山岩にぶつかり、侵食し、雄大な渓谷を作り、そんな崖がえんえん続いています。ハマクア・コースト(Hamakua Coast)と呼ばれます。

逆にいうと、コナとかワイコロアの西側のリゾート地のような美しいビーチはなく、あまりマリンスポーツを楽しむという雰囲気ではありません。

一番有名なのは、高原の町ワイメアから少しヒロ方面に東進し、そこにある小さな町ホノカア(Honokaa)から海に沿って10kmくらい西側に進んだところにあるワイピオ渓谷(Waipio Valley)です。

ただし、そこは四輪駆動車で細い道を崖下まで下がっていく必要があり、また古代ハワイアンの聖地ということもあり、なかなかおいそれと行ける感じはありません。

ワイピオ渓谷ほど知名度はありませんが、軽いトレッキング感覚でハワイ島の自然が楽しめるポロル渓谷(Pololu Valley)に行ったことがあります。

まずはコナ、もしくはワイコロアから19号線をひたすら北上します。右折して斜面を登るとワイメアという道路標識がありますが、無視してひたすら海に沿って北上します。

やがてハワイ島の左上のツノのような半島の付け根に着きます。

ここで三叉路になり、右手の登り坂を行くとワイメアに行きますが、あえてそのまま左に行きます。270号という道路です。

海沿いの美しい道をひたすら進みます。きれいな海と手付かずの原生林が左手に広がります(あまりに綺麗で運転しながら、ちらちら横目で見ています)。時折車とすれ違いますが、交通量は少なく、たまに人家や倉庫、また牧場があるくらいで人気のない場所です。

やがて40分くらい走ると、少し人家が増えてきます。ハワイ島北端ハヴィ(Hawi)の町です。

何だか妙に画廊が多いのですが、アートの町でしょうか。いちおう中に売店とかスーパーとかあるので、水とか買っておくといいでしょう。

そこからさらに真っ直ぐ進み、再び町外れに出ます。少し道が狭く曲がりくねってきます。時折大きな家を見ますが、どんな人が住んでいるのでしょう。さらに抜けると海沿いに出て、ようやく目指すポロル渓谷の上に出ます。


渓谷への遊歩道のところに少し駐車スペースがありますが、停められない可能性が高いので、少し戻って路肩に駐車します。けっこう車が出てくるので、そこの合間にさっと入れました。荷物を最小限にして、水だけもってさっそく出発です。

看板のところから降りていくとこんな感じです。あの波打ち際まで行くわけです。

体を動かすのが嫌いな妻子は、嫌々降りていきます。せっかくハワイ島に来たのだから、ワイルドな(といってもけっこう整備されていますが)ハワイ島の自然を楽しまないと!

渓谷の奥の方にはワイピオ渓谷と同じように、池があり、平地が広がっています。古代ハワイアンにとっては、三方が台地で一方が開けていて、タロイモの栽培に適した水も豊富で、こういう土地が住むのに適した良い場所だと言われていたとか。

無感動な息子もいちおう黙々と降りていきます。けっこう海が近くなってきました。

やがて、眼下に海面が見えてきました。目指す渓谷はもうすぐです。この間、途中で写真を撮ったりちんたら行っても20分は掛かりませんでした。

遊歩道から出たところは、意外にも美しい森でした。森にはベンチやブランコ、ターザンの縄などもありました。弁当をもってきていたら、ここでのんびり食ってもいいような気持ちのよい森です。

森から左側の海に抜けると、けっこう波打ち際に人がいました。とはいえ、波が荒く岩も多いハワイ島北岸の海は、あまり海水浴には適していないようです。でも、この手付かずの自然がハワイ島の醍醐味だと思います。


少し森の方に入ってみました。ひっきりなしに聞こえる荒い波の音と、対照的に静かな森です。


そうこうするうちに、妻子がそろってもう帰ろう、お腹がすいたと二重唱を始めたので(11時過ぎに来て、下に下りてぶらぶらしていたら、ちょうど昼くらいになったところでした)、元来た道を登りました。

行きは下りだったので帰りは登り、典型的な行きはよいよい帰りは怖いの世界ですが、そんな急な坂ではないので、まあのんびりと登ってきました。先ほど遊んでいたビーチが遠ざかっていきます。

また向こうに見える崖にはいくつかの滝がありました。水の豊富なハワイ島ならではの光景です。うーん、ポリネシアから来た最初のハワイ人たちもこんな光景を見ていたのでしょうか。

さあ、もう少しで駐車場です。行きは20分弱でしたが、帰りはところどころ休んだせいか、25分くらい掛かりました。まあ、でもあっという間です。

さあすっかり駐車場の横まで戻りました。ここの見晴台(Lookout)から先ほどの渓谷を見下ろしてみます。よくぞ行ってきました。

また270号を逆方向に行って、ハヴィに戻ります。走り出して数分すると、ヘアピンカーブのところにカメハメハ大王が持ち上げたという石(おそらくパワーストーンでしょう)がありました。日本でも力石(ちからいし)というのがありますが、ハワイにも同じ考えがあるようです。


ハヴィにはあまり食うところがないのですが、J&R Placeという、小さなテーブルを置いた弁当屋みたいなところで食いました。味はよかったのですが、現地人風の無愛想なおばさんが注文を受けるたびに網戸を乱暴にばたん!と閉めるのが絶対には日本では味わえない光景で可笑しかったです。当然自分もやられたうえ、スチロールの容器に入った弁当が運ばれてきたとき、「箸はないですか?」と訊いたら、「箸、ないわよ」、ばちんと閉められました(爆)。


**ちなみにうちでハワイ島に旅行するときは、ファーストワイズさんという代理店に依頼しています。大手旅行代理店より安くて、そのくせハワイ好きのハートをくすぐるパッケージツアーが多く、しかも延泊やレンタカー(コナで借りてヒロで乗り捨て)とかこちらに変な希望にも柔軟に対応してもらっています。

ハワイ旅行専門店 ファーストワイズ

2014年8月3日日曜日

横浜港でハワイ気分を味わう

今年はハワイ島に行けそうもないですが、ときどきハワイに関連したイベントが国内でも実施されています。

8月最初の土日は、横浜赤レンガ倉庫でウクレレ・ピクニックというウクレレをテーマにしたイベントがおこなわれているので、せっかくなので家族で行ってみることにしました。

けっこう都内は渋滞していましたが、第三京浜→首都高速と乗り継いで、赤レンガ倉庫の敷地内の駐車場に入庫することができました。ちなみにここは最初の1時間500円、以降30分250円です。

港を横切り、赤レンガ倉庫に入っていきます。店がたくさんあり、ウクレレをもった人がたくさんいます。自分もいちおうLANIKAIのテナーウクレレをもっていきましたが、何だか荷物が多い上に子供もいるので、車に置いていってしまいました。

港があったので、サメ好きの息子が喜んで海面を見に行きましたが、さすがに水が濁っていて何も見えません。

ちょうど昼だったのでプレートランチを食おうとしました。赤レンガ倉庫の中の狂乱物価よりは屋台の方が安いだろうと思いました。カルアピッグ、モチコチキン、ガーリックシュリンプのフル乗せセットにしました。味はよかったですが、やはり本場に比べるとちょっと味が違う感じです。調味料とか素材の関係でしょうか。

さて腹が膨れたので、ブースを回ってみることにしました。正面ブースのハワイに恋してのコーナーでは、ちょうどアリッサとマコトちゃんのコーナーがやっていました。最後にじゃんけん競争がありましたが、残念ながらあっさり負けました。

屋台のおにいさんが汗だくになりながら、巨大かき氷に複数のシロップを手際よくかけて、レインボー・シェーブアイスを作っています。人気で行列ができていましたが、せっかくなのでついつい1つ買ってしまいました。
 
同じ屋台の横には、ハワイ島名物、コナ・ブリューイングの地ビールの空き箱が次々と積み上げられていきます。円安の影響で650円です。ハワイ島でも3ドル近くする高級品(?)なので、まあこんなものでしょう。

 カマカ・ウクレレのコーナーではKONISHIKIさんが来ていて、息子と写真を撮らせてもらいました。現役時代は覚えていないかもしれませんが、子供向けテレビでもお馴染みのKONISHIKIさんと握手させてもらって、息子は大興奮。

それにしても暑かった~。何か出もののウクレレがあれば買ってしまおうと小遣い2万円を懐に仕込んでいきましたが、ソプラノウクレレは多いもののテナーウクレレは少なく、あっても10万以上するようなハワイの職人が作ってものだったり。当面は私の雑な扱いでも大丈夫な中級モデルLANIKAIで頑張ります。

2014年7月27日日曜日

アカツカ・オーキッド・ガーデンで一休み

雨の多いヒロ(Hilo)からボルケーノ(Volcano National Park)に向かうとき、11号をひたすら南下していきます。ケアアウ(Keaau)のところで道はY字型になり、左折するとパホア(Pahoa)や巨大朝市の立つマクウ(Makuu)、あるいは温泉の沸くアハラヌイ(Ahalanui Hot Spring)ビーチパークに行きますが、そこで道なりに右に行きます。

最初はMountain Viewとか(余談ですが2011年夏にここのセブンイレブンに寄ってスパムムスビを買ったときに、店員さんから地震と津波のお見舞いを言ってもらいました)、郊外の住宅地を抜けると、何だか熱帯雨林の中を横切る道路になってきます。

しかもこの辺でも急に霧が出たり、スコールが降ったりして、脇の標高看板が出てくると、もう標高が500mとかあって、だんだん山岳地帯に近づいてきたことが分かります。

さてもう数kmでボルケーノというところでひょいと左手を見ると、大きな駐車場と可愛らしいデザインの売店、その奥の大きな温室が見えてきます。これが日系人のアカツカさんが作った蘭農場、アカツカ・オーキッド・ガーデン(Akatsuka Orchid Gardens)です。

中は巨大な、日本では見られないような(といっても、小石川植物園や神代植物園の温室では見たような気もしますが)、派手な色彩と大き目の蘭の花が芽に入ってきます。

毎回行くわけではないのですが、何度かここに停車して蘭の花を見つつ、自販機でミネラルウォーターとかコーラを買って一休みしてからボルケーノに行く、というパターンがあります。

いちおう日本にも持っていけるはず買っていっていいらしいのですが、さすがに育てるほどマニアでもなく、毎回見るだけです。それでも苦労して入植した同胞の先人が異国の地で大変な苦労をして、今このように文字通り美しい大輪の花を咲かせていると思うと、何だかとてもうれしくなります。







http://www.akatsukaorchid.com/

**ちなみにうちでハワイ島に旅行するときは、ファーストワイズさんという代理店に依頼しています。大手旅行代理店より安くて、そのくせハワイ好きのハートをくすぐるパッケージツアーが多く、しかも延泊やレンタカー(コナで借りてヒロで乗り捨て)とかこちらに変な希望にも柔軟に対応してもらっています。

ハワイ旅行専門店 ファーストワイズ