2014年8月21日木曜日

路肩にレンタカーを停め、急坂を下ってポロル渓谷(Pololu Valley)をお散歩

ハワイ島北岸は、荒い波が火山岩にぶつかり、侵食し、雄大な渓谷を作り、そんな崖がえんえん続いています。ハマクア・コースト(Hamakua Coast)と呼ばれます。

逆にいうと、コナとかワイコロアの西側のリゾート地のような美しいビーチはなく、あまりマリンスポーツを楽しむという雰囲気ではありません。

一番有名なのは、高原の町ワイメアから少しヒロ方面に東進し、そこにある小さな町ホノカア(Honokaa)から海に沿って10kmくらい西側に進んだところにあるワイピオ渓谷(Waipio Valley)です。

ただし、そこは四輪駆動車で細い道を崖下まで下がっていく必要があり、また古代ハワイアンの聖地ということもあり、なかなかおいそれと行ける感じはありません。

ワイピオ渓谷ほど知名度はありませんが、軽いトレッキング感覚でハワイ島の自然が楽しめるポロル渓谷(Pololu Valley)に行ったことがあります。

まずはコナ、もしくはワイコロアから19号線をひたすら北上します。右折して斜面を登るとワイメアという道路標識がありますが、無視してひたすら海に沿って北上します。

やがてハワイ島の左上のツノのような半島の付け根に着きます。

ここで三叉路になり、右手の登り坂を行くとワイメアに行きますが、あえてそのまま左に行きます。270号という道路です。

海沿いの美しい道をひたすら進みます。きれいな海と手付かずの原生林が左手に広がります(あまりに綺麗で運転しながら、ちらちら横目で見ています)。時折車とすれ違いますが、交通量は少なく、たまに人家や倉庫、また牧場があるくらいで人気のない場所です。

やがて40分くらい走ると、少し人家が増えてきます。ハワイ島北端ハヴィ(Hawi)の町です。

何だか妙に画廊が多いのですが、アートの町でしょうか。いちおう中に売店とかスーパーとかあるので、水とか買っておくといいでしょう。

そこからさらに真っ直ぐ進み、再び町外れに出ます。少し道が狭く曲がりくねってきます。時折大きな家を見ますが、どんな人が住んでいるのでしょう。さらに抜けると海沿いに出て、ようやく目指すポロル渓谷の上に出ます。


渓谷への遊歩道のところに少し駐車スペースがありますが、停められない可能性が高いので、少し戻って路肩に駐車します。けっこう車が出てくるので、そこの合間にさっと入れました。荷物を最小限にして、水だけもってさっそく出発です。

看板のところから降りていくとこんな感じです。あの波打ち際まで行くわけです。

体を動かすのが嫌いな妻子は、嫌々降りていきます。せっかくハワイ島に来たのだから、ワイルドな(といってもけっこう整備されていますが)ハワイ島の自然を楽しまないと!

渓谷の奥の方にはワイピオ渓谷と同じように、池があり、平地が広がっています。古代ハワイアンにとっては、三方が台地で一方が開けていて、タロイモの栽培に適した水も豊富で、こういう土地が住むのに適した良い場所だと言われていたとか。

無感動な息子もいちおう黙々と降りていきます。けっこう海が近くなってきました。

やがて、眼下に海面が見えてきました。目指す渓谷はもうすぐです。この間、途中で写真を撮ったりちんたら行っても20分は掛かりませんでした。

遊歩道から出たところは、意外にも美しい森でした。森にはベンチやブランコ、ターザンの縄などもありました。弁当をもってきていたら、ここでのんびり食ってもいいような気持ちのよい森です。

森から左側の海に抜けると、けっこう波打ち際に人がいました。とはいえ、波が荒く岩も多いハワイ島北岸の海は、あまり海水浴には適していないようです。でも、この手付かずの自然がハワイ島の醍醐味だと思います。


少し森の方に入ってみました。ひっきりなしに聞こえる荒い波の音と、対照的に静かな森です。


そうこうするうちに、妻子がそろってもう帰ろう、お腹がすいたと二重唱を始めたので(11時過ぎに来て、下に下りてぶらぶらしていたら、ちょうど昼くらいになったところでした)、元来た道を登りました。

行きは下りだったので帰りは登り、典型的な行きはよいよい帰りは怖いの世界ですが、そんな急な坂ではないので、まあのんびりと登ってきました。先ほど遊んでいたビーチが遠ざかっていきます。

また向こうに見える崖にはいくつかの滝がありました。水の豊富なハワイ島ならではの光景です。うーん、ポリネシアから来た最初のハワイ人たちもこんな光景を見ていたのでしょうか。

さあ、もう少しで駐車場です。行きは20分弱でしたが、帰りはところどころ休んだせいか、25分くらい掛かりました。まあ、でもあっという間です。

さあすっかり駐車場の横まで戻りました。ここの見晴台(Lookout)から先ほどの渓谷を見下ろしてみます。よくぞ行ってきました。

また270号を逆方向に行って、ハヴィに戻ります。走り出して数分すると、ヘアピンカーブのところにカメハメハ大王が持ち上げたという石(おそらくパワーストーンでしょう)がありました。日本でも力石(ちからいし)というのがありますが、ハワイにも同じ考えがあるようです。


ハヴィにはあまり食うところがないのですが、J&R Placeという、小さなテーブルを置いた弁当屋みたいなところで食いました。味はよかったのですが、現地人風の無愛想なおばさんが注文を受けるたびに網戸を乱暴にばたん!と閉めるのが絶対には日本では味わえない光景で可笑しかったです。当然自分もやられたうえ、スチロールの容器に入った弁当が運ばれてきたとき、「箸はないですか?」と訊いたら、「箸、ないわよ」、ばちんと閉められました(爆)。


**ちなみにうちでハワイ島に旅行するときは、ファーストワイズさんという代理店に依頼しています。大手旅行代理店より安くて、そのくせハワイ好きのハートをくすぐるパッケージツアーが多く、しかも延泊やレンタカー(コナで借りてヒロで乗り捨て)とかこちらに変な希望にも柔軟に対応してもらっています。

ハワイ旅行専門店 ファーストワイズ

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