それからずっと後になりますが、1778年にイギリス人の海軍士官であり探検家のジェームズ・クック(James Cook)、いわゆるキャプテン・クックが世界の海を航海し、その途上で1778年にカウアイ島を発見し、西洋にもハワイ諸島の存在が知られるようになります。
そのキャプテン・クックの船が接岸したのが、ケアラケクア湾です。
場所は、コナからクルマで11号線を15分くらい南下したところにあります。
この道は、コナから火山国立公園(キラウエア火山)に行くときに必ず通るところです。
11号から側道に入り、急坂を降り
その名もキャプテン・クックという小さな町があります。小さいといっても、スーパーやハワイの地銀の支店があったり、飲食店やギャラリーがあったり、意外に楽しい町です。
そこから脇道に入り、けっこう急な坂道を海に向かって降りていきます。
小さな赤い尖塔のある、ちょっと可愛らしいチャペル(教会)が見えてきたら、もうすぐです。
急坂の途中ですが、意外に住宅も点在し、ショップらしき建物もあります。
テレビの旅番組などで紹介されたことのあるオーガニック蜂蜜のBig Island Beesも、このエリアです。
https://bigislandbees.com/
坂を降り切ると、海の前に出ます。
ケアラケクア湾です。
湾のすぐ脇にも家があります。何だかうらやましい。
背後の山を見ていただくと分かりますが、かなりの高低差を降ってきたことが分かります。
船やカヤックで湾を渡る人も
湾の正面には防波堤もあり、周辺は広いので、その脇に路駐して海を見に行きます。ケアラケクア湾の右手は大きな入り江になっています。
防波堤は整備されていますが、その横は荒々しい溶岩が冷えてできたと思われる黒い岩場が広がっています。
この入り江の先端の方を見てみると、、、
かなり急斜面で山から海に繋がっていることが分かります。
小さく白く見えるのが、キャプテン・クックの記念碑(Captain Cook Monument)です。
時折、観光船や小型のボート、カヤックなどが行きます。
少し沖合では、イルカの群れと会うこともあるそうです。
ただし、ここは自然保護区となっていて、動植物(イルカ、サンゴ、その他現地の固有種が想定されているようです)にエサをやったり、触れたり、驚かせたりしないよう、注意書きが出ていました。
ハワイ島は女神ペレのマナで守られたパワースポットですから、草木や岩石の1つ1つに至るまで大切にしないと、ですね。
どちらにしろ、ハワイ島の動植物、特に固有種は非常に繊細で弱いので、意識して保護しないと絶滅の恐れがあります。
詳細は、以下の池澤夏樹さんの名著に詳しいです(ハワイ島好きなら必携です!)。
キャプテン・クックの記念碑へは陸路から行けない
入り江の先端から少し右側を見ると、遠くに白いキャプテン・クックのモニュメントが見えます。遊歩道はなく、ここから入り江をぐるりと回っていくことはできません。
何かヘイアウ(ハワイアンの聖地でパワースポットといわれる場所)のような石積みの建造物があります。
海からボートやカヤック、スタンドアップパドルで行くしかないようです(涙)。
私がハワイ島にハマるきっかけの1つにもなった、へなちょこ☆しゅんさんの「行くべしハワイ島 見るべしハワイ島」で、ご本人が足にフィンを付け、シュノーケルの装備で泳いで渡ったそうですが、相当時間が掛かったようです。
ちなみに絶版なんでなかなか手に入りにくいのですが、そうかと思えばたまに古本屋に出ていたり、流通に波があるのですが、ぜひハワイ島好きなら必読の解説書です。
ということで、デジカメをできるだけアップにして撮影しました。
いずれはスタンドアップパドルかカヤック、それも無理ならウォルマートで20ドルくらいのゴムボートでもゲットして、向こう岸まで渡ってみたいものです。
南極大陸の近くまで行ったり、世界の海を文字通り股に掛けたクック船長ですが、現地人とのトラブルで小競り合いとなり、この地で生命を落としました。
西洋列強の太平洋支配の尖兵でもあり、批判すべきところもありますが、偉大な冒険家の魂に敬意を表して合掌したいと思います。
(こちらは、ケアラケクア湾の、記念碑のある側とは反対側の景色です)。
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