片言でも日本語のできる現地の方、現地在住の日本人もいて、さらに日系人もいます。
そのためホノルル空港やワイキキ地区では、かなり日本語が通じます。
さらにショッピングセンターとかに行っても同胞だらけです。
ハワイ島では多少の英語は必要
ところが、ワイルドなハワイ島はそうは行きません。あちこち歩いていると日系人もいれば、現地在住の日本人もいて、アメリカ本土(メインランド)や他国と比べれば日本語が通じる可能性はありますが、基本は英語です。
とはいえ、歴史的にあちこちの国からの移民が多いハワイでは、全体にピジンイングリッシュ(現地人英語)で、ニューヨークとかメインランド(米国本土)に比べると、単語や短い語句をつなぎ合わせただけの会話でも何とかなるような気はします。
基本の「おはよう(Good morning)」、「こんにちは(Hello)」、「こんばんは(Good evening)」、「ありがとう(Thank you)」、「ちょっと失礼(Excuse me)」くらいは、気軽に使ってみていただきたいです。
加えて、別れ際に「良い1日を」(Have a nice day)とか夜なら「良い晩を」(Have a good night)とか公園とかでちょっと会話した最後に「楽しんでね(Have fun!)」とかいえると、グッと親しみが湧くコミュニケーションができます。
あと何か頼みたければ、名詞にpleaseを付けるだけで手軽に通じます。
たとえばコーヒーください(coffee please)、お水ください(water please)といったところでしょうか。
ちょっと注意が必要なのは、発音です。
Coffeeはコーヒーでなく、カフィという感じ。
Waterもウォーターというより、ウォーラとかワラーみたいな発音です。
ハワイではけっこう日本人発音でも通じている気はしますが、通じず聴き返された時は、(あ、ベタな日本語の発音かも)と思い返してください。
シーン別に想定する
どのくらいの英会話が発生するか、ざっと思い付く順に挙げてみます。1)飛行機
たいていの日本からのフライトには、特に日本の航空会社やハワイアン航空では日本人のクルーがいるので、日本語で困ることはないでしょう。特に体調不良とかなければ、食事がBeef(ビーフ)かChicken(チキン)か、飲み物がCoke(コーラ)か、Coffee(コーヒー、カフィと発音)、Tea(紅茶)かJuice(ジュース)か、Cold water(水)か等、単語で済むようなケースが大半かと思います。
何かしてもらってThank youというのは違和感ないですね。
また、とてもポピュラーな日本語なので、ありがとう、でも全然通じると思います。
2)入国審査
ホノルル空港で入国審査の時は、入国審査官がアメリカ人なので、英語でのやり取りになります。それでも、自分の名前を言ってパスポートを見せ、入国目的を訊かれるので、「sightseeing(観光、サイトシーイング)」と答えればOKです。
あとは「fingerprint(指紋)」と電子指紋リーダーで指紋の提示を求められますが、こちらはジェスチャーで指をこう当てて、と指示されるので、言葉がなくても分かります。
3)インターアイランド(島内)便に乗り換え
入国審査を出ると、いよいよアメリカ合衆国に入国したことになります。ハワイ島などオアフ島以外に行く時には、ホノルル空港で入国審査からいったん外に出て、荷物を押したり引いたりしながら、西側にある国内線(インターアイランド=島内便です)の乗り場に移動します。
ツアーで行っている方は別ですが(それこそ、入国審査を出ると、先般倒産した某格安ハワイ専業旅行会社の現地スタッフが旅行者のプラカード持って、待っていました)、個人旅行の場合は、ここから先は英語ワールドです。
チケットだけはあるのでそれをカウンターで見せて、まず「Check-in, please」でチェックインします。
ハワイアン航空の島内便は、早いもの勝ちで前から座席を取って行くようで、さっさと済ませないと、小型ジェット機の後部エンジンの脇とかになってしまい、景色が見えません(涙)。
エコノミークラスは前列の広い席が取れますが、たかだか1時間弱のフライトだし、これも貧乏旅行の楽しみなので、わざわざビジネスクラスを取ったりはしません。
またチェックイン後に機内持ち込みでない荷物を預けることになります。
ここも多くの人が待っているので、順番待ちをしていればいいのですが、ハワイ州の住人と旅行者(Passenger)で違うレーンに並ぶこともあるので、行列の先をよく見ておくといいでしょう。
荷物検査を受けて機内に入ってしまうと、乗機時の「Hello」、飲み物をもらった時、目的地について飛行機から降りる時の「Thank you」で行けます。
機内でも、日本語は通じません(たまに少し日本語の話せるハワイ人のスタッフはいますが)。
4)レンタカー
さてコナ(エリソン・オニヅカ)国際空港に降り立ち、ポリネシアの家みたいな空港施設を抜けると、レンタカー会社のバス乗り場があります。基本的にはレンタカー会社ごとに乗り場があり、バス停に大きく名前が書かれているので、そこでバスに乗れば大丈夫です。
たまに2つの会社が相乗りで運行している時があるので、その時は自分の予約のある会社名を、たとえば「ダラーレンタカー、OK?」とか確認して、ドライバーが「Yes」とか指をクイっと動かして(乗りな)という仕草をするので、分かるはずです。
オフィスに入ったら、すでに旅行会社からクーポンとかもらっていれば、それを見せつつ、「I have a reservation(予約あります)」と伝えればいいです。
予約がなければ(事前にして行った方が断然いいですが)「I have no reservation, but I would like to get a car」とかいえば、おそらくbut...くらいのところで車を借りたいんだな、と察して手続きをしてくれます
ちょっと面倒なのが自動車保険(insurance)です。
クルマは少ないし、道も広いので、オアフ島よりは全然運転しやすいと思いますが、何かあると人生終わるくらいのお金が請求されるので、必要経費と思って、保険は付けておくべきです。
ほっておくと高いパッケージを勧めてくるので、「What is the minimum recommendation?(最小限でお勧めはどれ?)」といって、牽制しておくといいかもしれません。
また、たまに自分のボーナスになるからと、高い保険を勧めてくる人もいるらしいので、「Let me check(ちょっと中身確認させて)」と言って、(よく分からなくても)契約書を読むフリをした方がいいかもしれません。
ちなみに一度、「上級車種(Luxary class car)が特別にわずか1日5ドルの追加料金で乗れるぞ?」としつこく勧められた時があります。
その時は「うちは家族3人だからコンパクトカーで十分だ」といって断り続けていたら、最後に「君は運がいい。うちのマネージャーが無料でアップグレードすると言っている」といわれました。
「No additional fee?」(ホントに追加料金は不要なのか?)、「No」(ああ、不要さ)とダッジ・キャバリエだったはずが、ダッジ・チャージャーになりました。
察するに、ダブルブッキングか何か配車ミスでコンパクトカーがなかったということではないかと思います。
コンパクトカーでも2,000ccのエンジンでそれなりにしっかり走ってくれるのですが、流石に5,000cc V8のクルマは、ハワイ島の溶岩台地もしっかり登坂してくれました。
あと4歳未満の子供にはベビーシート、またはチャイルドシート、あるいは8歳未満の子供には補助シート(ブースターシート)が必須なので、小さい子供がいる場合は、「I have X years old baby (child)」と伝えて、シートも借りてください(別料金です)。
ちなみに全部そうなのか分かりませんが、うちでは毎回けっこう古くてボロボロのチャイルドシートがクルマに用意されていました。
面倒だし、うちの子供はなぜかクルマが走り出すと、時差ボケなどもあるのかコテっと寝てしまうので、文句はいわずそのまま使いましたが、ちょっと日本とか違う世界です。
5)ホテル
ホテルもワイコロア地区の大きなリゾートホテルや、キング・カメハメハ・コナ・ビーチ・ホテルでは日本語の分かる方がフロントにいましたが、ヒロのホテルや中小のコンドミニアムなどでは、日本語は通じません。でもホテルは予約しているはずなので、「I have a reservation. Check in, please」(予約があります。チェックインお願いします」といえば、「Your name?」とかいわれるので、自分の名前をいい、デポジット(支払い保証)としてクレジットカードを渡せば、部屋の鍵とか館内の案内とか、朝食クーポンとかを渡してくれます。
あとは外出する時はフロントで「We will go to dinner」(夕飯に行ってくる)とか「We will go to the down town」(ちょっと街に出てくる)とかいって、鍵を預ければいいのです。
戻ってきたら「Room number, XXX」(部屋番号はXXX)といえば、鍵を出してくれるのは日本と同じです。
番号は、ただ数字を読み上げればいいので、345なら、スリー、フォー、ファイブといえば通じます。
6)レストラン
まずは予約なしで入るなら、人数が何人か伝えて(単純に「we are five(5人です)」ととか)、テーブルに案内してもらいます。料理の注文ですが、メニューを見て、「I like xxx」(私はxxxがいいです)と伝えるか、「XXX for me / him / her(彼はXXXにして)」といい、ついでにメニューの料理名のところを指差せば、まず通じるはずです。
あとステーキであれば、焼き方を聞かれるので、rare(少し生に近い)、midium-rare(普通よりやや焼きが少ない)/ midium(普通)、well-done(しっかり焼く)に please を付ければより感じがいいです。
たとえば複数いれば、「midium rare for me, please」(私はミディアムレアでお願いします)とか言えば通じます。
あとは付け合わせで玉子とかあると、特に朝食で焼き方を聞かれます。ゆで玉子ならboiled egg、目玉焼きなら sunny-side-upまたはfried egg、スクランブルはそのままscramble eggとなります。
食事中に給仕の方が、「enjoy?」(楽しくやっていますか?)とか言いつつやってくるので、普通は「Yes」とか「Thank you」とかいっていればいいですし、水を追加してくれ、とかビールをお代わり、であれば、「water please」とか「one more glass beer, please」と頼めば、対応してくれます。
最後にお勘定も「Check, please」で伝票を持ってきます。
気持ちよくサービスしてくれたのであれば、普通は総支払額の15%くらいといわれますが、チップ(tip)を払い、thank you so much, we enjoyed(本当にありがとう。とてもいい食事だった)と伝えるのが大人のマナーです。
ちなみに日本人はチップを払わない人がいるからという理由で、最初から支払いに15%のtipを上乗せしてくるレストランがあります。
なので、レシートをきちんとチェックするのがいいと思います。
それで満足行くサービスがなければ、そこは二重線で決して書き直して、10%くらい置いてくるとか、そういうのもあり、です。
また一度面倒なことになったことがありましたが、食事代はカードで払い、チップはキャッシュで払ったこともあります。
ホテルとかレストランとかあちこちでチップはいるので、できるだけ5ドルとか1ドルの紙幣をポケットに入れておくようにしています。
ちなみに小銭が不要だからと、コインで渡すのは満足していないと取られることもあるようで、けっこう失礼なようです。
あくまで自分の満足と感謝を示すものです。
7)ショップ
店に入ると、店員に「Hello」とか「How are you?」といわれるので、こちらも「Hi」とか「Hello」とかいえばいいでしょう。「May I help you?」(何かお探しですか?)と聞かれても「Just looking」(ちょっと見てます)といえればいいでしょう。
ハワイ島は全般にあまり商売っ気はないので、無理やり売り込まれたりはないので、ゆっくり見るのも気楽にできます。
何も買わなくても、帰り際に「thank you」とかいっておけば、「have a nice day(良い1日を)」とか「have a great trip(良い旅を)」とか言ってくれることが多いです。
特にモールの綺麗なお店よりも、ファーマーズマーケットのような、日頃は農夫とか主婦とかしているような現地の人と、ちょっとおしゃべりするのも楽しいです。
など、パッと思い付くハワイ島で英語を使う場面をイメージしてみました。
欲をいえばキリはないですが、人々はフレンドリーだし、英語もシンプルだし、ヒロとかだと日系人も多くて老夫婦と日本語で会話したりもできて、片言英語でもハワイ島は全然楽しめるかと思います。
短期英語学校で気軽に英語を学んでみる
口の悪いニューヨーク在住の友人からは「ハワイの英語はピジン(現地英語)でブロークンだし、わりとゆっくりだから、英語の特訓には向かないよ」とか言われたことがあります。でも、気のいい人たちと下手な英語でも余計な気遣いをすることもなく、楽しく英語の勉強ができて、しかも南国リゾート生活を楽しめるという意味で、ハワイに語学留学するというのは、いい勉強法だと思います。
マシンガン英語ばかりで気後れして話す機会がないと、かえって練習になりません。
積極的に会話してこそ、英語でのコミュニケーション力の練習になるからです。
そもそもハワイは大好きだけど米国本土にプライベートで行くことはなさそうなので、逆に「アロハ」(こんにちは)と「マハロ」(ありがとう)以外のハワイ語を少し覚えようかと思っているくらいです。
高校や大学である程度真面目に勉強していれば、文法や重要な単語といった基礎はあるので、上達は早いです。
あまり真面目にやっていなくても、アメリカの英語教材自体、全然英語の基礎ができていない移民とかにもしっかり英語力が身に付くよう考慮されていますし、それが長年使われ、改善が重ねられてきています。
よって真面目にレッスンを受けて、しっかり反復練習したり、現地で実際に日本人以外の人と話してみたりすれば、短期間でも自分で実感できるくらい、英語力がアップするはずです。
完璧にできないと恥ずかしいのではないか、という心理的なブロックを外すのが、気軽に楽しくコミュニケーションするための、最初にして最大の関門です。
できればハワイ大学ヒロ校や地元のコミュニティカレッジに入り、数ヶ月とか1年とかまとまった期間、滞在して練習できればいいのですが、以下のように1週間とか2週間の短期コースで受講できる英語スクールもあります。
ハワイ留学ハワイパームスイングリッシュスクール【Hawaii Palms English School】
自分だけで、子供だけで、または親子で、午前中は英語スクールで学び、午後、習った英語をさっそく試しながら遊ぶ、なんて生活も可能です。
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