2014年4月3日木曜日

チリ地震の影響 ~ヒロと津波の歴史

今朝は昨日のチリの地震の影響で、数十cm~1mの津波が北海道、東北、関東の海岸線で観測されました。

その前にハワイでもおもに東側のハワイ島ヒロ、マウイ島カフルイなどで数十cmの津波が観測されたようです。

ヒロのダウンタウンには、ちょうどシグ・ゼーンの横ですが、パシフィック・ツナミ・ミュージアム(Pacific Tsunami Museum)があります。


今回もそうですが、ハワイ諸島自体はあまり地震がないのに、環太平洋地震帯の中央に位置しているため、あちこちで発生する津波の被害を受けるようです。

書物では、ヒロの海岸線には昔は集落があり、サトウキビ列車が走り、賑わっていたそうですが、たとえば1960年チリ沖地震では10mを超える大津波で日系人など61人が亡くなり、その後、人が居住するエリアは、海外線→自動車道路→駐車場そして、今の商店街のところまで引っ込んだそうです。






ヒロやココナッツ・アイランド(ハワイ語でモクオラ)には何度も行っているのに、恥ずかしながら今回初めて気付いたのですが、ヒロの海側に突き出ているココナッツ・アイランドの背の高い椰子の木に、何やら白い塗料で年数が書いてありました。

よく見てみると、ヒロに津波が到達した年とその際の波の高さを椰子の木に刻んであるのです(写真の左側にある通路に沿った背の高い椰子の木がそれです)。



正確な数は記憶していませんが、これが片手で数えるどころではないのです。いつから記録しているか分かりませんでしたが、けっこう数年に1回は津波が来ており、10年に1回くらいは人の背丈より高い津波に見舞われているようです。

今はヒロ湾の手前に大きな防波堤があるので、湾の内側はかなり波が穏やかですが、それでも今後もまたヒロ湾に津波が来ることはあるのでしょう。とりあえず今回は数十cm程度で被害がなくてよかったです。



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