2014年4月8日火曜日

日曜朝は朝飯&ショッピングにヒロの郊外へ ~マクウ・マーケット

ハワイ島で最大のファーマーズ・マーケット(朝市)はヒロ(Hilo)だと思っていましたが、とあるハワイ情報誌によると、最近はヒロ郊外のマクウ(Maku'u)・マーケットだと聴き、数年前から土日にヒロにいるときは、土曜はヒロのファーマーズ・マーケット、日曜はマクウ・マーケットを散策して朝飯を食ったり、遊んだりしています。

マクウはヒロからボルケーノ方面に11号を南下し、しばらく行くとマカデミアナッツ工場の看板とマカデミア・ドライブという通りを左手に見てさらに1kmくらい行くと、Y字路があります。



ここを道なりに右に行くと火山国立公園の方に行きますが、左の細道に入っていきます。ここはケアアウ(Kea'au)といって、ハワイアンスプリングスという、地元ではわりと有名なミネラルウォーターの取水地でもあります。まさに雨の街ヒロでマウナ・ケアの斜面に当たった雲が雨になり、その水が溶岩台地で漉されて出来た自然のおいしい水が地面に湧き出る場所というわけです。

このY字路の股のところにも、ケアアウ・ビレッジ・マーケットという小さな市場があって、スーパーマーケットやコーヒーショップ、屋台の出店などあります。ここにあるBueno Burritoというメキシコ料理の屋台がオススメなのですが、まだ店をやっているかどうかちょっと気掛かりです。



さてここで左に曲がるとパホア(Pahoa)というハワイ島東部の小さな町に行きます。また昔「ハワイに家を買いませんか」といって郊外の原野を切り開いたような住宅地を日本人相手に売っていたハワイアン・パラダイス(Hawaiian Paradise)というエリアもここから海の方に下っていったところです。

ケアアウから左折して10分くらい行くと、左右に郊外の住宅が見えてきます。この左側を注意して見ていると(けっこう交通量はあるので、前後の車には注意してください)、不意に左側にテントがたくさん張られた広場があります。ここが目的地のマクウ・マーケットです。


入口がやや分かりにくいのですが、何台かの車が出たり入ったりしているので、その動きでテントの広場の脇から出入口がわかると思います。テントの奥の方に駐車スペースが広がっています。別に線が引かれているわけでないので、適当に空いているところに車を突っ込みます。


これまで2回行きましたが、なぜか2回とも雨で(ヒロは朝方雨が降ることがよくありますが)、テントの間を縫うようにして移動したことを覚えています。

手前はカレー、タイ料理、ピザ、たまにフリフリチキンも出ていたりしてどれにしようか迷います。

息子がピザを食いたいというので、ピザを出していた東洋系の老婦人に英語で話し掛けようとしたら、逆に日本語で話し掛けられました。

何でもアメリカ人と結婚して西海岸やマウイ島を経て、ヒロに落ち着いたそうです。

もともと大分県のご出身だそうですが、ヒロの温暖な気候と日本文化が残って落ち着くところが気に入って、息子さんと何年か前からここに住んでいるそうです。僕もヒロが大好きで、といったら、ぜひ土地を買って年に何度かいらっしゃい、と勧められました。

長話をしていたら、その息子さんが(英語ですが)「母さん、ピザがもう出来ているよ」、「ピザが冷えてしまうよ」とか言っていましたが、おばさんはうるさい、というような仕草で手を叩いて、それからもヒロの生活や大分県の話をしてくれました。今の日本人以上に日本人らしい、現地の日系人や日本人と話をするのは、ハワイ島に来る楽しみの一つです。


奥の方はTシャツとか雑貨とか、怪しげな石鹸や香料などが売られています。そのうちの一つ、ハワイ秘伝の薬というガマの油みたいな薬を見てみました。すると、小太りの浅黒い自分よりもう少し上くらいの中年男性が寄ってきて、「このハワイの秘伝の薬を試してみるか?」というので、「Yes」というと、椅子に座らされ、マッサージしつつ、その薬を擦り込んでくれました。

その御仁曰く、「自分にはせむしの娘がいて、彼女は夜、背中が痛くて夜熟睡できないので、俺がハワイの伝統に沿ってこの薬を作った。これを使ってマッサージをしてやると、彼女はぐっすり眠れるんだ」という売り口上があり、ますますガマの油のようだと感動しました。

塗ってもらった感想は、何だか香油という感じでしたが、悪い感じではなかったです。ちなみにその後お嬢さんは元気なの?と聴いたら、何だかあっさり「せむしは治らんさ」と回答されて、却って反応に困り、「I see」(なるほど、というニュアンスでしょうが)とだけ言っておきました。

さて人が並んでいる店があるので覗いてみると、白髪の多い長い髪を後ろでポニーテールのように結んだタイ系らしき初老のご婦人が、すごい勢いで石の鉢で唐辛子やニンニクをすり潰し、ナッツを砕き、パパイヤやレタスなどを刻んで、おいしそうなパパイヤサラダ(ソムタム)を作っていました。

タイ料理好きとして、これは外せないと思ったので、列に並んでゲットしました。唐辛子は控えめにしてもらったのですが、新鮮なニンニクがこれまた辛く、またみずみずしいパパイヤはシャキシャキでとても歯ごたえがよく、何だかカレーやピザを食った後でしたが、ばりばり食ってしまいました。


そんなこんなで、何だかいかがわしくもエキゾチックで、またヒロの中心街でやるファーマーズ・マーケットとは違ったワクワクするような、まさにハワイ島東部の人間力が分かる素敵な日曜市でした。

ちなみにこのタイ系のご婦人はヒロの中心街、まさにヒロのファーマーズ・マーケットのエリアの近くで看板がピンク色の小さなタイ料理店を出しています(名前を失念しました)。ですからこのパパイヤサラダは、わざわざ郊外まで行かなくても楽しめるのでした。

<追記>
ソムサマイズ(Somsamai's)という名前でした。以下に書いてみました。

マクウ・マーケットで見つけたタイ料理屋がヒロに出店

とはいえ、マクウからさらに東に15分くらい行くと、ハワイ島最東端のカイムキというエリアがあったり、アハラヌイ池(Ahalanui Pond)という温泉の湧いている池(といってもビーチパークなので、温泉というよりぬるま湯の天然プールという感じです)にも行けるので、やや治安は良くないそうですが、ハワイ島の自然の醍醐味が味わえるエリアだと思います。


**ちなみにうちでハワイ島に旅行するときは、ファーストワイズさんという代理店に依頼しています。大手旅行代理店より安くて、そのくせハワイ好きのハートをくすぐるパッケージツアーが多く、しかも延泊やレンタカー(コナで借りてヒロで乗り捨て)とかこちらに変な希望にも柔軟に対応してもらっています。

ハワイ旅行専門店 ファーストワイズ



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